こんにちは、クロワです。
前回の記事の続きになりますので、よければあわせてお読みください。
【WS】8宝初音ミクデッキの解説 その1 - リフレッシュ33-4
今回のテーマは「デッキ選択の理由と環境における初音ミク」です。
デッキ選択の基準の参考になるかもしれないので、初音ミクのデッキにそれほど興味が無い方でも読んでいただけると嬉しいです。
デッキ選択には積極的理由と消極的理由があるかと思います。
まずは積極的理由から語っていきます。
僕は初音ミクProjectDIVA-Xのエクストラブースターが発売されたその日からこの初音ミクのデッキを(形を変えながらですが)使ってきました。やはりその根底には初音ミク・VOCALOIDが好きだから、というのがありました。
ヴァイスシュヴァルツというゲームにおいてデッキ選択のスタート地点がこれの人はかなり多いかと思います。僕の中で、初音ミクというタイトルはヴァイス参戦タイトルの中でもかなり好きな方です。なので、「初音ミクを使って勝ちたい!」がこのデッキを使い始めたスタート地点でした。
一方で、僕は大会で勝利を第一優先に考えているプレイヤーです。どれだけ好きな作品のデッキでも、勝てなければ意味がありません。その点において、その1で解説した初音ミクデッキの強みは非常に魅力的であり、これなら勝てる!と思わせてくれるデッキでした。(残念ながら結果は残りませんでしたが…)
戦術面においても好きなタイプです。Xのヒミツ 初音ミクと初音ミク シー・リリィにより行きの攻撃力を重視して、相手のキャラを生かさずに返すデッキが好きですし、詰めの場面では豊富なストックや手札からパズルのように必要なカードを集めて盤面に出す感じは非常に好みのものでした。
このように、自分の中では「作品自体」「強さ」「戦術」という三面においてすべてを満たしてくれるデッキだったわけです。
ここまで良いことのみを言ってきましたが、これで消極的理由というのがあるのか?という話ですが、このデッキを選択した消極的理由はまず環境における初音ミクの立ち位置を話してからになります。
2018年前期と2018年後期という2期を初音ミクで戦ってきた僕が感じたこととして、上位タイトルに苦手が多すぎる、という問題点にぶつかりました。
2018年前期の規制はバンドリのキラキラを求めて 香澄のみで、後期も変わらず蔵バンドリが流行していたので今回は2期まとめて話をします。
2018年に流行していたタイトルの一覧をあげると「BangDream!」「ひなろじ」「ラブライブ!サンシャイン!!」「SAO」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Summer Pockets」「Re:ゼロから始める異世界生活」などでしょうか。
初音ミクはこれらのデッキに対して
バンドリ…光景互換があるためやや不利
ひなろじ…こちらのバーンが太いため山が固いのは苦手な上、思い出送り2000応援で新世界を喋れない危険もあるため超絶不利
サンシャイン…ほぼ5分だけど展開が早すぎるとパーツが集め切れないことがあるため若干の不利寄り
SAO…ホラー互換と思い出送り2000応援があるので最悪の不利
このすば…私財差し押さえがあり、1連動も喋れら放題なので不利
サマポケ…8宝は光景効果があるためやや不利、扉風も山を固くされるとバーンが通らずやや不利
リゼロ…型によるが五分(ソウル減の本連動採用はやや不利)
・・・とまぁ異常なまでに不利対面が多いのです。
その他にもアイドルマスターやRewriteのような光景互換のあるタイトルや、リトバスやD.C.のようなホラー互換のあるタイトルはどうしてもフルのポテンシャルを発揮することができません。
このように初音ミクのデッキはどれだけデッキとしての動きがつよかろうと環境的に非常に厳しい立ち位置に立たされてしまっていたわけです。
つまり、環境上の立ち位置を見るなら初音ミクという選択は間違っているのではないかという結論に至ってしまうわけです。
ここで僕が初音ミクを握った消極的理由がでてきます。
初音ミクをほぼメインとしてまわしてきた僕は他のデッキを上手く回せなかったのです。回せるようになるまで訓練すればいいじゃないか、という話ですがこの環境的に厳しいと気付いたのは2018前期が終わってからで、後期は事情があり岡山しか参加できそうになかった僕は岡山一会場のために新デッキを組みイチから訓練するのが得策だとは思えませんでした。WGPを全通する気であったなら話は変わったかもしれませんが。
それならば、ずっと使い続けてフルパワーを発揮できるであろう初音ミクの方が、不利対面を加味しても勝てるだろう、と思い握りつづけました。この「選択肢が初音ミクしかない」という結論が消極的理由です。
余談ですが、何故か(おそらく有名プレイヤーが使っていたレシピを公開したことから)前期が終わり後期が始まるまでの間に初音ミクのデッキは大流行しました。買い取りが異常な値段になっていたのを今でも覚えています。まあ、その1の記事に書いたような強さが浸透したのはこのタイミングだったんだと思います。あまりに数が増えすぎて、抽選が不利になりすぎると考え一度はやめることも考えました。その問題に関しては結局数をその後減らしたので無問題になりました。
減ったのは上述の環境面の問題や、デッキを回す難易度のギャップかと思います。ウミユリや新世界の見た目のお手軽さとは裏腹に意外と回すのが難しいと感じたユーザーが多かったのではないかと考えられます。
自分個人的にはそこまで難しいとは感じていませんが、見た目より繊細なデッキであることは間違いないでしょう。
なお、2019年前期環境においては、規制により「バンドリ」「サンシャイン」「ひなろじ」という不利対面が減ることになります。「SAO」という天敵が残り、繰り上げで環境トップになり数が増えることを加味しても、2018年環境よりはかなりマシな立ち位置になると思われます。その分初音ミクの数も増えるかと思うので、抽選面を加味するとまた微妙な立ち位置になってしまうかもしれませんがが、まだ始まっていない環境なので本当に立ち位置がマシになるのか、数が増えるのかは全て想像に過ぎませんね。
僕が2019年初音ミクを握るかは未定です。2018年後期ですら握っていたのですから、可能性は高いかもしれませんがw