今回は初心者向けコラムでマリガンの話をします。
マリガンとは何かってのは分からない人はそんなにいないと思いますが、初心者向け生地なので一応明記しておくと「試合開始前の手札入れ替え」のことです。
(マリガンというのは非公式用語でMTGからの引用かと思われます。)
MTG基準だとWSのは厳密にはマリガンではないみたいなんですけど、マリガンで通じている人がほとんどなのでマリガンと表現させていただきます。
WSでのマリガンは手札入れ替えの効果以外にも控え室にカードを置く効果もある、というのは重要なポイントです。
扉を採用しているデッキでは最低1枚は切っておいてトリガー時に得したい、というような心理も働くことでしょう。
また、イベントやCXといった手札に加えにくいカードを加える一番のチャンスだったりします。マリガンで切るカードを増やせば増やすほど、スタート段階で見れる山の上からの枚数が変わるわけです。
0枚マリガンなら50枚中5枚、つまりデッキの1/10ですが、5枚マリガンなら50枚中10枚、つまり1/5が見えるわけです。特にレベル1でのCX連動に依存度の高いデッキであれば、ここでCXが見えるまでは限度まで見ておきたい、といった心理が働きます。
と、ここまでは切るのが強いといった話でしたが、実際はそうもいきません。山の上から引くということは手に入るカードがランダムなので、欲しいものがひけるとは限らず、前述のようにCX欲しさに限度まで、レベル0も切った結果手札にレベル0がなくなってアタックすらできなくなる危険もありますし、この両方が合わさると最悪で、序盤だけで相手に大差をつけられてしまう可能性が出てきます。
このようなことからマリガンの重要度は高く、マリガンは試合時間に含まれていませんがマリガンから試合は始まっていると言い切ってもいいでしょう。
さて、ここまではほぼ当たり前のことしか言っていませんが、僕が今回書きたかったのはこの先です。
「マリガン基準は明確に作っておこう」
ということです。
例えば
・レベル0はすべて残し、それ以外は切る
・レベル0と1対応のCXを残し、それ以外は切る
・サーチ手段のないイベントも残す
・レベル0のファーストアタッカーのみ残し、それ以外は切る
・1対応のCXが手札になかったら全て切る
などいろいろあります。
これは、デッキ構築によって最適解が違うとは思います。
例として僕が最近使っている、前記事で書いた門チョイスSAOのマリガン基準を挙げると、
①『基本』
レベル0と1対応の門を残し、残りを切る。
②『レベル0の後列を複数ひいた場合』
基本に加え、後列の2枚目以降も切る。
③『レベル1対応キャラを複数引いた場合』
基本に加え、レベル1対応キャラを1枚残す。
といった基準を設けています。
これはそれぞれに理由があり、
①はレベル0の段階でアタックもしたいし、後列もそろえておきたい。また、CXを噛んだストックを吐く手段に乏しいのでフィレス互換やなのフェイ 互換もあれば持っておきたい。このような点からレベル0は全残し。また、1対応を決めたいので対応CXは残す。対応キャラは控え室から回収できるタイミングがレベル1までにある可能性がそれなりにあるのでこの段階では切る、といった理由。
②は後列は早い段階で揃えたいけれど、2枚目以降は必要なく、また必要ないからといって前に出してアタックする行為が弱いと思うので切る、という理由。
③は、控えを回収する手段があるとはいえ、複数引いている場合は山に残っているキャラはその分無くなっており、この段階で切りすぎると控えから回収できない展開の際に連動自体が決まらない、という展開になってしまうことをケアするという理由。
上記のような理由付けをもってマリガン基準を設定しています。
(これはあくまでも僕が作った基準なので最適解かどうかはわかりませんが。)
このように「デッキごとのマリガン基準」を「それぞれ理由付けをして」決めておくとよいかと思います。
大会までにはこの基準をしっかりと決めておき、実践したいです。
逆にフリーではマリガン基準の最適解を探るため、いろいろなパターンを試してみるのもいいかと思います。僕の③の基準はもともとなかったものですが、フリーで何戦かした中での新しく設けたマリガン基準です。
マリガンの話でした。
おわり