リフレッシュ33-4

全てをOK!で済ませるヴァイスシュヴァルツRTA

【WS】WGP全地区結果まとめとデッキ選択・調整について

 こんにちは、クロワです。前回の大会レポは入賞していることやtwitterでの多くの拡散もあり、たくさんの方に見ていただけたようでありがたい限りです。

さて、そんな中ですがたまたまこのような意見を拝見しました。

「解説やレポより、デッキ選択の理由・チューンナップの過程を読みたい」

たしかにその通りで、レポートは見て面白いかもしれませんが自分の知識的に勉強になるものではありませんし、解説は有名なデッキであれば他の人が書いていたり、そもそも周知されていたりします。

と、いうわけで今回は参加したWGPに持ち込んだデッキとデッキのチューンナップ、そしてその結果という形で書かせていただきます。

少し長めになってしまいますが、よろしくお願いします。

 

①スタート

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まず、前期は僕は扉風の青ブタを使用していました。戦績は悪くはなかったですが、結果はひとつも残していませんし、その当時扉電源の青ブタは環境トップと言って差し支えないほど多く、タイトル的に「損」を感じていたこともあり、最初はラブライブサンシャインの8電源を選択し使用を考えていました。

青ブタにおいて、扉電源でも扉風でもプールの都合上0が弱かったので、その点で0に優秀な札が揃っているラブライブサンシャインは序盤が楽で安定していて強いと思いました。

そして、練習用兼教材として扉風の青ブタを扉電源に組み替えました。レシピはそれまでの入賞レシピを参考に組んだものです。

 

②台風で流れた本来のWGP東京(トリオ予定)

扉電源の青ブタを使用することに決定しました。

!?

 

 

トリオメンバーがサンシャインを使用したいと言ったこと、そして僕がサンシャインでイマイチ勝ち切れていなかったことから、サンシャインは譲ろう、となりました。

そこで急遽ですが扉電源の青ブタの練習を始めます。扉風に戻すのも考えたのですが、同じ青ブタならデッキパワーが扉電源の方が高そうだったので、どうせ練習するなら扉電源でにしようと思ったのでそのままにしました。

手に馴染むのは意外と早かったですが、こちらも勝ち切るとまでは言えず悩んでいたところ、もう一人のトリオメンバーから早出しヒールの翔子を黄色のチェンジヒールに変えるという提案をされました。

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これがバッチリハマり、これならいける!と確信しました。

扉風を使っていたころにすごく気に入っていて強いと思っていたカードだったのですが、扉電源では黄色以外の3色の発生が必要なことから採用は無理かなと考えていました。しかし、大活躍を電源で出す前提とし、早出しヒールの翔子が抜け、となれば島風改の枠は自由枠だったので緑の発生を黄色に変えることができたのです。

自由枠だった島風改は4ルックイベントを採用しました。山が遅いのが気になったので、枠があるなら採用して少しでもマシにしようと思ったからです。

 

ちなみになんですが…大活躍+スーパーヒール持ち後列を青ブタの強みと考えている人が多いと思います。それももちろん強いし、デッキとしての強みの一つではあると思うのですが、僕がめちゃくちゃ強いと思っているのはこのカードです。

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電源は自分のレベル+1のカードを出せるので、ヴァイスシュヴァルツの最大レベル3を使用できるようになるのはレベル2であり、レベル3での電源は強みが薄くなります。

「レベル2を長くできて」「レベル2で戦える存在」であるこの楓ヒールは単体での性能の高さも持ちながら、電源との相性も抜群に良いというカード。(早出し条件で面を埋めないといけない点は電源との相性が悪いですが。)

このカードのおかげで、電源を採用したゆっくりめのデッキでありながら有利を押し付けてそのまま勝つことができ、それでありながら不利な時にヒールで時間をもらうこともできるわけです。

 

意気込んでいたのですが、WGP東京は台風で流れて延期に。無念。

 

WGP大阪(トリオ)

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WGP東京トリオで使おうと思っていたものをそのまま使用しました。

1.SG 〇 チーム〇

2.MM 〇 チーム〇

3.SAO 〇 チーム〇

4.HLL 〇 チーム✕

5.IMS 〇 チーム〇

6.Fjm 〇 チーム〇

個人6-0 チーム5-1 タイトル3被り落ち。

結果としては全勝でしたが、いくつか気になった点がありました。

・0で多パンする試合の少なさ

特に電源同士の対面において「先上がり」の重要性をひしひしと感じました。そうなると0で2パン以上する試合は少なく、また0の序盤でのキャンセルは先上がりの阻害になりえます。すると、多パン要員であり移動とのセットでキャンセル率を上げられるジョー互換の出番は少ないと感じました。

・山が遅い

分かってはいたのですが明らかに山が遅いです。4ルックイベントを2枚では、ひければいいですがサーチ手段のないイベントはそれほど手札に来ることが期待できません。

 

これらの点を踏まえて、まずジョーを全抜き。1枠は4ルックイベントの増量枠に差し替えました。残り2枚は、悩みましたがこちらを採用しました。

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1クロックを食らえるので先上がりの助けになり、山を進める能力もある。そして色もジョーと変わらず赤。なかなか合致した良いカードだと思います。

そして、2000拳を抜いて3500拳を増量しました。

レベル1においては修羅場はあまり守る意味がなく、2/2は生き残る可能性が高い。

レベル2以降においてはコストのかからない優位よりも数値の足らない場合を嫌っての差し替えです。

 

WGP名古屋(トリオ)

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大阪後に差し替えたデッキで挑みました。

1.LL 〇 チーム〇

2.LSS 〇 チーム〇

3.LSS 〇 チーム〇

4.FS 〇 チーム〇

5.SMP 〇 チーム×

6.LL 〇 チーム×

個人6-0 チーム4-2

チームは残念ながら上がれませんでしたが個人は全勝。

ここで気になったことはLL、FS、LSSの多さです。

LSSは8電源ですがLLとFSは1000+1が主体のデッキであり、どちらも宝アイコンが採用されています。つまりは1000+1のCXを打つターンは多いということになり、「隙を見せたら負け」だと感じました。

隙=弱い山を晒すターン、です。青ブタ側としては山が遅いのが悩みなので、4ルックイベントは3でも少ない、ガン投しなければということで4枚目の採用を大会後に決めました。

代わりにクロック集中が1枚減りました。集中も山を削れますが1コストかかる点、クロック集中だとクロック0の時に打てないなどの問題点があったので、4ルックイベントの増量のほうが優先度は明らかに高かったです。

この大会のネオスタンダードで宝扉の冴えが優勝しました。LL、FSに続く1000+1主体のデッキとして頭に入れておかないといけないと思いました。

 

WGP金沢(トリオ)

大会の前日に電源タイトルにとってとんでもない爆弾が発売されます。

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リゼロのmemory snowです。

しかし、パっと見の感想としては電源に勝てるがLL、FSといった1000+1には弱そう。

しかも、名古屋の結果を見るに電源環境は終焉を迎えつつあり、それほど電源自体が多くないはず。更には発売日の次の日が地区ということでそこまでいないだろうと読みました。

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名古屋後に弄った4ルックイベントをガン投した青ブタで挑みます。デッキを持ち替える候補としてはFSが筆頭でしたが、当たるかどうかもわからないmemory snowを意識して練度を犠牲にするよりは青ブタ続投の方が勝てると思いました。それに、名古屋あたりから青ブタはかなり減っており、既に環境トップどころか全勝タイトルから陥落しているまであるとこの段階で考えています。そうなるのであれば青ブタは「使い得」まであると思っています。

 

1.KMN × チーム×

2.SHS 〇 チーム〇

3.RSL 〇 チーム×

個人2-1 チーム1-2

ここまで地区では無敗だったのですがついに負けてしまいました。しかも勝っていればチーム勝ちという試合だったので物凄く悔しかったし、横に申し訳なかったです。

しかしデッキ自体のアラは既に見えなくなりました。予想通りmemory snowもあまり多くありませんでした。

次の東京地区まで期間が短いこともあり、デッキはそのままで挑むことにしました。

 

WGP東京代替開催(ネオス)

僕はトリオが好きなので基本トリオが多かったのですが、代替開催ということでネオスタンダードのみの開催だったので、ここはネオスタンダードでの参加となりました。

前述の通りデッキは金沢からそのままです。

前の記事でレポを載せてますが一応。

1.CGS 〇

2.DC 〇

3.RSL 〇

4.BD 〇

5.SMP 〇

1.DC 〇

2.RSL 〇

3.LSS ×

4.FS 〇

8-1 3位

感想としてはLLどこいった。FSもラストしかあたってないじゃん。SHSも当たってないし!といったところです。

まあ全勝、一敗ラインにかなりいたので、ただただ運良く当たらなかっただけだと思います。

周りをザッと見渡した感じだとRSLがめちゃくちゃ多く感じ、実際予選と決勝で1回ずつ当たっています。

 

⑥今後

僕は広島と博多は行かない(行けない)ので地区はこれでおしまいです。

ただ、デッキとしては満足いくものができたし、入賞したしでこれ以上弄りようがないかな?というと全くそんなことはありません。

大会ではたまたま当たりませんでしたが宝扉のSHSはかなり意識しなければいけないタイトルだと感じています。そのSHS相手に2000拳は有効だと思っています。(宝連動が盤面に残っていないと弱いテキストなので。)ここで、2000拳の復帰を視野にいれなければなりません。無難に考えれば、3500拳を1枚体制に戻して2000拳を復帰させるのでしょうが、ここは悩みどころ。自分としても結論は出ていません。

 

WGP2019個人戦績 SBY扉電源 22-2

 

 

といったところで、今回の記事の本編は終了です。

 

デッキ選択の僕個人の意見としては、なんだかんだで一番勝てると自分が信じられるデッキがいいかとは思います。

タイトル使用率において、本文中の中に「損」「使い得」なんて表現をしていますが、結局はこれは「予選」が終わった段階で「1敗」している人及びチームのみが影響するのです。

全勝していればもちろん関係ありませんし、一番勝てるデッキ以外を使ってあなたは1敗までに収まるのでしょうか?1敗で収まるとしても、一番勝てるデッキなら全勝できていたのではないでしょうか?はたまた決勝に上がったとしてそのデッキで強者たちに勝てるのでしょうか?

僕にとっては一番勝てるデッキが青ブタでした。青ブタがめちゃくちゃ多い時でも、これでなければ勝てないと思ったから持ち込みましたし、FSやLLが流行って強さを感じた時でも、練度込なら青ブタの方が勝てると思いました。

環境読みももちろん大切です。環境を読んでデッキ選択してそれにより「勝てる!」と信じられるのであればそれが勝てるデッキです。

デッキそのものの強さ、環境、練度、その他いろいろなことを込みで勝てるデッキを1つ見つけることが大切だと思います。

 

長くなってしまいましたが、これを読んだ方のデッキ選択及びチューンナップの参考になれば幸いです。

誤字・脱字や意見・質問等はTwitter(@334_ws)にて伝えていただけると助かります。

ありがとうございました!